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ブログ☆てくてく日和

てくてく日和

今、伝えたいこと。

2016-07-30
相模原市での事件がおこってから、4日目の朝になりました。未だに初めて事件を知った時のショックから、逃れられません。突然奪われた19名もの大切な命のことを思うと、そしてその時に彼ら彼女らが感じたであろう恐怖や痛み、苦しみ、悲しみ、無念の思いはいかばかりだったかと考えると胸がつぶれそうになり、怒りに我を忘れそうにもなります。
報道される表面的・断片的な情報だけで、この事件そのものの本質的なことを云々することは今ここでは避けたいと思いますが、事件があった施設と同じ「障がい福祉サービス」を法制度に基づいて「事業」として行っている立場の者の一人としては、個人として感じている憤りとは別のところで、事件を通じて考えていかなければならないことも山ほどあると痛感しています。しかし、人生の半ばで障がいのある人たちと出会い、彼ら彼女らとのかかわりを通して生きて(生かされて)きた一人の人間として言っておきたいことははっきりしています。
 
まずはどんな理由や理屈があっても、誰かが誰かの命を勝手に奪うことは絶対に許されない、許してはいけないということ。
 
そして、「障害者はいないほうがいい」「障害者を抹殺することが社会のためだ」という考えやそう考える人たち(報道では犯行に及んだ男の言い分ばかりが垂れ流され、ネットではその言い分に共感を示す声が大変残念なことですが少なからずある)に対して、絶対にそれは間違いであると声を大にして言い続け、闘い続けなければならないということです。
 
それはなぜか…私たちはメンバーの皆さんの日々ふれあい、かかわりの中で「どんな命も等しく尊い」ことを実感をもって知っているからです。そしてそれは決して「綺麗事」ではなく、「絵空事」でも「理想論」でもありません。生身の人間同士のかかわりを通して感じている、紛れもない事実なのです。自分も含め、その事実に触れることが出来る人たちには、このことをしっかり伝えていく役割を担うべきだと思います。
では、具体的に何をすればよいのか…まずは何か特別なことや難しいことをするということではなく、これまで通り日々笑ったり怒ったり泣いたり喜んだり…メンバーの皆さんと一緒に生きていくことを普通に続けていくことが、何よりの発信になっていくのだと思っています。
 
全国手をつなぐ育成会連合会が「障害のあるみなさんへ」と題して発したメッセージは、以下のよう文章で締めくくられています。
「障害のある人もない人も、私たちは 一人ひとりが 大切な存在です。障害があるからといって 誰かに傷つけられたりすることは、あってはなりません。もし誰かが「障害者はいなくなればいい」なんて言っても、私たち家族は 全力でみなさんのことを 守ります。ですから、安心して、堂々と 生きてください。」
http://zen-iku.jp/info/member/3223.html
 
まさに私たちは、これからも「堂々と」メンバーの皆さん、ご家族の皆さん、かかわってくださる多くの皆さんと共に、てくてくと歩んでいきたいと思っています。
 
どうぞ、これからもよろしくお願いします。
 
理事長 尾瀬順次
NPO法人てくてく
〒617-0825
京都府長岡京市一文橋2丁目25-26
TEL.075-957-5350
FAX.075-957-5350
1.共同生活援助事業
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